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ビジネス法務

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「ビジネス法務」は1998年に中央経済社が創刊した企業法務の専門誌です。 創刊以来、机上の議論に終始せず、常に実務・実学の視点を取り入れた誌面づくりを重視し、企業法務の発展と共に…
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#実務

ウクライナでのビジネスを考える―投資のための法的背景を読み解く―【連載】第2回 20世紀初頭のウクライナの独立の基礎を築いた歴史的文書とは? ウクライナ中央ラーダのユニバーサル

「ウクライナ中央ラーダ」(Ukrainian Central Rada or UCR)(注1)は20世紀初頭のウクライナ人民を代表する機関であり、ウクライナ人民共和国(The Ukrainian People's (National) Republic or UPR)の建国宣言後の最初の議会となった(1917年3月4日~1918年4月29日)。このウクライナ中央ラーダが、ウクライナの独立の基礎を気づいた歴史的文書となる「ユニバーサル」を定めた。ここでは、ウクライナ中央ラーダと

ウクライナでのビジネスを考える―投資のための法的背景を読み解く―【連載】第1回 ウクライナで最も古い立憲主義の源とされる文書は? 1710年のピリプ・オルリク憲法

ウクライナの立憲主義は、深い歴史的ルーツと継続性、そして独自の特殊性を持っている。その中で最も重要なのは、ウクライナの立憲主義は、立憲主義を最初に形成したヨーロッパ諸国の影響を受けて発展した点である。ウクライナの立憲主義は、人権と自由、法の支配、民主主義という考え方に基づいている。これらの原則は、ウクライナ人の国民性、生活様式、価値観、社会関係に従って、何世紀にもわたって形成されてきた。 ウクライナの歴史におけるさまざまな段階は、さまざまな憲法文書によって特徴づけられた。ウ

ECサイトにおける利用規約/商品の引渡債務に関する条項例|【連載】ITサービスにおける「利用規約」作成のポイント(第6回)

本誌連載第7回(2023年6月号)では、「商品販売(ECサイト)型のサービスにおける利用規約」に関連して、以下の項目を取り扱いました。 本記事においては、本誌連載では紙幅の都合上、取り上げることのできなかった「商品の引渡債務履行」に関する条項例について、解説します。 Ⅰ 実務上一般にみられる規定の意味実務上、商品販売型の利用規約において、以下のような「商品の引渡債務履行」に係る条項を定める例が多く見受けられます。 ECサイト上で個別の商品に関する売買契約が成立した場合、

利用規約における登録拒絶事由/ID・パスワード管理の条項例|【連載】ITサービスにおける「利用規約」作成のポイント(第5回)

今回は、①ITサービスにおける会員登録に関連して、「登録拒絶事由」に関する条項例を、また、②本誌連載第2回(2022年12月号)で取り扱った「本人以外の第三者がID・パスワードを利用する際の対応」に関連して、「ID・パスワードの管理」に関する条項例を、それぞれ解説します。 Ⅰ 登録拒絶事由(1) 登録拒絶事由を利用規約に定めておく理由 会員登録が必要となるITサービスの利用規約においては、以下のような「登録拒絶事由」を定めておくべきと考えられます。 ● 登録拒絶事由の条

営業秘密と秘密保持をめぐるトラブル予防の条項例|【連載】日本の法務担当者が知っておくべき アメリカの労働法制(第3回)

ビジネス法務(2022年10月号)の「日本の法務担当者が知っておくべきアメリカの労働法制」の「第3回 営業秘密と秘密保持」では、アメリカの連邦法上、営業秘密として保護されるのはどのような情報であるのか、また具体的にどのような保護が与えられ得るのかに加え、従業員による営業秘密の不正な開示または使用を防止するために考え得る方策を解説しました。 本記事においては、①自社の従業員が、会社との間で秘密保持義務を負わないままに業務を開始する事態を防止するために有効と考えられる方策と、②

利用規約における禁止事項の条項例|【連載】ITサービスにおける「利用規約」作成のポイント(第4回)

今回は、ビジネス法務本誌連載第3回(2023年1月号)で扱った「禁止事項」に関連して、具体的なサービス類型ごとの禁止事項について解説します。 本誌連載第3回では、禁止事項を定める意義や、禁止事項においてバスケット条項を定めるうえでの留意点を解説するほか、禁止事項の実行性を高めることになる各種ペナルティ条項についても、無催告での強制退会の可否や留意点、違約金条項がどのような場合に無効になるかなどを解説しています。  本記事では、禁止事項の条項が明解に整理されている企業の利用規

利用規約の一般条項、通知先の変更の条項例|【連載】ITサービスにおける「利用規約」作成のポイント(第3回)

今回は、ビジネス法務本誌連載第5回(2023年4月号掲載)で扱った「一般条項」に関連して、「通知先の変更」の条項例に関する論点を解説します。 Ⅰ 利用規約における一般条項利用規約に通常定める一般条項としては、以下のような項目があります。 権利義務の譲渡禁止 利用者に対する通知方法・通知先の変更 秘密保持義務 個人情報の保護 反社会的勢力の排除 分離可能性条項 サルベージ条項 不可抗力条項 言 語 準拠法 紛争解決方法・裁判管轄 このうち、本誌連載第5

Exempt Employeeに対するボーナス、ストックオプションの検討ポイント|【連載】日本の法務担当者が知っておくべき アメリカの労働法制(第2回)

ビジネス法務(2022年9月号)の「日本の法務担当者が知っておくべきアメリカの労働法制」の「第2回 労働の対価」では、アメリカの労働法上、従業員はExempt Employee(適用除外従業員)とNon-exempt Employee(非適用除外従業員)に区別されること、さらには、前者のExempt Employeeに該当するための要件を解説しました。 本記事においては、Exempt Employeeの典型例であるCEO(Chief Executive Officer)、C

利用規約の変更の条項例、個別同意部分の変更|【連載】ITサービスにおける「利用規約」作成のポイント(第2回)

今回は、ビジネス法務本誌連載第2回(2022年12月号)で扱った「利用規約の変更」に関連して、条項例を掲載するとともに、「個別に同意した部分の変更」の論点を解説します。 Ⅰ 「利用規約の変更」の条項例 (1)変更の対象 条項例は、「本規約」を変更の対象としていますが、サービス全体にかかる利用規約だけでなく、個別サービスの規約やガイドライン等、どの範囲まで規約の範囲に含めるかについては、明確にする必要があります。また、対象に広く付属規定等も含める場合は、それらの規定の内容に

規約への同意・わかりやすい規約の実例|【連載】ITサービスにおける「利用規約」作成のポイント(第1回)

Ⅰ 『ビジネス法務』連載および本記事について(1)本記事の内容 本記事は、ビジネス法務本誌で、2022年11月号より連載している「ITサービスにおける『利用規約』作成のポイント」に関連する情報として、 雑誌連載において記載できなかった項目 利用規約における具体的な条項例 実在する企業の利用規約の比較・検討 等を掲載するものです。 本誌連載は、企業の法務部員・事業担当者が、ITサービスにおける「利用規約」を作成する場面で、注意すべき点を広く検討・確認することを目的と

アメリカの労働契約に存在する2つの類型|【連載】日本の法務担当者が知っておくべき アメリカの労働法制(第1回)

ビジネス法務(2022年8月号)の「日本の法務担当者が知っておくべきアメリカの労働法制」の「第1回 雇用関係の終了と正当事由の要否」において解説したとおり、アメリカの労働契約には、大きく分けて、①At-Will Employment(随意雇用)と②“For Cause” Employmentの2つの類型が存在します。 ①At-Will Employment(随意雇用)①At-Will Employment(随意雇用)については、従業員との雇用関係は随意雇用であることをオファ