【会計】SSBJの活動状況を報告─FASF、サステナビリティ基準諮問会議
去る７月８日、財務会計基準機構内に設置されているサステナビリティ基準諮問会議（以下、「本諮問会議」という）は、第１回本諮問会議を開催した。
主な審議事項は次のとおり。
■ サステナビリティ基準諮問会議の職務等の確認
事務局から配布された、本諮問会議の職務（「公益財団法人財務会計基準機構定款」７８条参照）および運営要領についての確認が行われた。委員からは特段の意見は聞かれなかった。
■ SSBJ設立準備委・SSBJの活動状況
SSBJ委員長より、ISSB公開草案に対するコメント・レター案の審議状況について、次の９項目からなる「IISB公開草案に対する予備的見解」を中心に説明がされた。
① グローバルな基準の開発
② 「グローバル・ベースライン」
③ 外部の組織が公表する指針等の参照
④ 原則主義的な基準の開発
⑤ 重要性（Materiality）
⑥ 報告企業
⑦ 報告頻度（「同時」の報告および「同一期間」の報告）
⑧ 産業別開示要求
⑨ スコープ３排出
諮問会議の機能として、個別の公開草案に対して委員にコメントを求めることはないが、今回は例外的に委員に意見が求められた。
委員からは、「各関係者に対するバランスがよいコメント案」、「⑦で、サステナビリティ関連財務開示を財務諸表と同時に報告するというISSB公開草案に対し、SSBJでは別のタイミングで行うことを容認する見解だが、利用者としては同時が望ましい」、「⑧について、今回の基準には含めず、当面テーマ別基準のみを定めるとする見解に賛成」などの意見が聞かれた。
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