【会計】ISSBをはじめとした基準設定主体の動向、整理─SSBJ
去る2022年12月27日、SSBJは第6回サステナビリティ基準委員会を開催した。主な審議事項は次のとおり。
■サステナビリティ基準諮問会議からの報告
第2回サステナビリティ基準諮問会議(2023年1月10日・20日号(No.1666)情報ダイジェスト参照)の審議内容について、報告がなされた。
■ISSBにおける審議の状況
事務局より、ISSBの2022年11月ボード会議における暫定決定事項が説明された。
委員からは「報告の時期について、上半期/第2四半期の業績報告と同時に年度のサステナビリティ関連財務開示を報告することが認められるという方針が暫定決定されているが、公開草案の要求事項のいくつかが満たせなくなることを認識したうえで議論が行われているのか」という質問がなされ、事務局は「ご指摘のとおり。今後、経過措置をどのような形で導入していくのか、あわせて検討していくものと理解している」と回答した。
■欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)案の概要
事務局より、ESRS案の概要の説明がなされた。ESRS案の公表は、EUにおける現行のサステナビリティ開示基準である非財務情報開示指令を改正する取組みの一環である。今回は、ESRS案とISSB基準案との大まかな相違を認識したうえで、今後、仮にSSBJが日本基準を開発することとなった場合に参考とすることを目的として取り上げられた。
委員からは「個別の要求事項の多さはあるが、サステナビリティという枠を戦略やガバナンスなどにはめていない分、ISSB基準案と比べてすっきりとした印象を受けた」といった意見が聞かれた。
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事務局は、ISSB基準案を主軸としつつ、今後も米国や欧州等の動向を紹介していく予定。
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