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学生にこそ読んでもらいたい 中央経済社の実務書・学術書(2023年7月)

毎月、学生の皆さんに読んでいただきたい書籍をご紹介していきます。記事内の掲載書籍は、大学図書館向けに紙版・電子版(新刊ハイブリッドモデル)を提供していますので、ぜひ探してみてください!

中京経済圏モノづくり中小企業の生き残り戦略-自動車部品・金型メーカーに学ぶ-(村山 貴俊 著)

本書では、厳しい競争の中で生き残ってきた中京経済圏の自動車部品・金型メーカー5社の事例分析から、モノづくり中小企業に求められる競争力とそれを支える資源や行動を明らかにしています。自動車産業研究や経営戦略論・経営組織論などの分析視角から各社の経営行動を深く考察することで、モノづくり中小企業のみならず、その他の業種の中小企業の生存と成長にも資する9つの戦略的視点を示しています。

消費税をめぐる政治過程-安倍政権後期から岸田政権誕生まで-(岩﨑 健久 著)

消費税問題は常に時の政権に少なからず影響を与えてきました。一方、政治も軽減税率の導入等、消費税の仕組みに相当の影響を与えてきました。本書では、新聞報道や世論調査の動向、政治家や利益集団等へのインタビュー等をもとに、安倍政権後期から岸田政権誕生までを分析対象期間としてその政治過程を詳細に分析・検討し、消費税が政治に与える影響、政治が消費税に与える影響を明らかにしていきます。

ESGリスク管理(後藤 茂之 著)

ESG(Environment, Social, Governance)を経営に取り込むことが社会的に要請されており、既存の経営管理を根本的に変えるインパクトを持つといわれます。ESG時代には、社会的価値と経済的価値の両立を図らなければなりません。本書では、気候変動、人的資本等の非財務要素による企業価値の変動をどのように捉え、対応すべきか、不確実性の高いESG時代に必要な経営管理方法を検討します。

ポスト実証主義の会計学(新谷 司 著)

会計学は、何を学問の対象として、どのような研究方法を用いて、いかなる形でその理論が世に出されるべきか。本書は、そうした「会計学とはいったい何か」という問いに対して、オルタナティブな会計学が進むべき方向の1つを「新しい会計学(学際的・批判的会計学)」に求め、その内容を整理・検討しています。また、同会計学を母体とする「新しい会計史」は、研究事例を通じて、より具体的にその内容を整理・検討しています。

揺さぶる経営学-LGBTQから問い直す企業の生産性-(柳 淳也 著)

本書は、広義のクリティカル・マネジメント研究についての本です。クリティカル・マネジメント研究とは、1990年代はじめ頃から広まってきた、現状の社会と経営との関係性を批判的に分析し、よりよい社会を目指す経営学の領域です。本書では、生産性至上主義に傾斜している経営学の本質を批判的に問い直します。LGBTQをとりあげ、社会的課題と経営学との緊張関係を示しています。

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