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テキスト(教科書)についてのアンケート集計結果|中央経済社 学術書編集部(経営担当)

▶実施期間:2023年11月下旬~2024年1月末
▶対  象:大学生および大学院生
▶方  法:Web調査(Google Forms)
▶回答者数:2,099名

わたしたち中央経済社学術編集部(経営担当)は、社会全体としてデジタル化や価値観の多様化などが進む中で、自分たちがつくっている大学のテキスト(教科書)がどのように学生さんに届いているのか、また学生さんたちはどのような形態の教材をもとめているのかを知りたいと思い、アンケートを作成・実施しました。

このアンケートは学生さんに直接スマホやパソコンでご回答いただきましたが、実施にあたりましては、経済・経営分野を中心とする多くの大学教員の先生方にご協力いただき、学生さんにご案内いただいたことにより、2,000名以上の学生さんにご回答いただくことができました。お忙しい中ご協力いただいた先生方、そしてご回答いただいた学生のみなさんに篤く御礼申し上げます。


■アンケートの案内文と質問項目

アンケートへのご協力をありがとうございます!
わたしたちの編集部では、大学のテキスト(教科書)の企画・編集・出版をしています。
みなさんの学びに役立つ教材づくりの参考にさせていただきたく、ぜひご意見等お聞かせください。
無記名のアンケートです。
当社のプライバシーポリシーは下記をご参照ください。
https://www.chuokeizai.co.jp/policy/

<選択式/必須>
(質問1)あなたの学年を教えてください
(質問2)通っている大学のエリアについて教えてください
(質問3)履修している講義やゼミの指定テキスト(教科書)をどのように入手していますか
(質問4)テキスト(教材)の形態についての希望を聞かせてください

<記述式/任意>
テキスト(教材)に関わることで何かご意見やご要望があればぜひお聞かせください

■結果

<選択式/必須>

(質問1) あなたの学年を教えてください

大学1年生(16.5%)、大学2年生(33.8%)、大学3年生(32.8%)、大学4年生(15.9%)、大学院修士1年生(0.4%)、大学院修士2年生(0.6%)

大学2年生と3年生の割合がやや多かったものの、1年生および4年生、さらに大学院修士課程の学生さんにもご回答いただきました。

(質問2) 通っている大学のエリアについて教えてください

東京(29.8%)、東京以外の関東(15.5%)、東海(2.6%)、関西(28.5%)、甲信越(2.7%)、北海道(3.6%)、東北(1.7%)、中国(4.7%)、四国(2.1%)、九州(6.5%)、沖縄(2.4%)

東京、関西、東京以外の関東の割合が多かったものの、全国の学生さんに回答いただきました。

(質問3) 履修している講義やゼミの指定テキスト(教科書)をどのように入手していますか

キャンパス内の生協、書店、販売所、特設会場(67.9%)、キャンパス外の書店(新刊)(1.7%)、ブックオフなどの古書店(0.8%)、Amazonや楽天ブックスなどネット書店で新刊を買う(6.9%)、Amazonや楽天ブックスなどネット書店で中古品を買う(4.1%)、メルカリやヤフオクなどフリマサイト(11.8%)、先輩や友人からの譲り受け(2.3%)、図書館(1.1%)、購入しない(3%)

一番多かったのは「キャンパス内の生協、書店、販売所、特設会場」(67.9%)でしたが、7割未満でした。2番目に多かったのが「メルカリやヤフオクなどフリマサイト」(11.8%)で、大学生世代にとって身近な入手手段であることを表した結果となりました。Amazonや楽天ブックスなどネット書店の利用も新刊(6.9%)と中古品(4.1%)を合わせると11%に上りました。ブックオフや先輩からの譲り受けが中古市場の多くを占めていた時代がかつてありましたが、入手手段においてもデジタルシフトを反映した結果となりました。

(質問4) テキスト(教材)の形態についての希望を聞かせてください

教科書(紙の本)がよい(27.4%)、電子教科書がよい(11.2%)、パワーポイントなどのスライドやレジュメがよい(40.7%)、パワーポイント+教科書(紙の本)がよい(14.2%)、パワーポイント+電子教科書がよい(5.4%)

一番多かったのは「パワーポイントなどのスライドやレジュメがよい」(40.7%)でした。教科書(紙の本)は、「教科書(紙の本)がよい(27.4%)」にとどまりましたが、「パワーポイント+教科書(紙の本)がよい」(14.2%)を合計すると41.6%となりました。電子教科書については一定の希望があるものの、まだ発展途上のようです。紙の本の重さへのコメントもいくつかあり、重くない、かさばらないコンパクトなものを求める声がありました。その他に「紙と電子両方を選べるようにしてほしい」「授業内容によってどれがよいかは変わる」「本を購入する場合は授業でたくさん使ってほしい」といった意見も寄せられました。

<記述式/任意>

テキスト(教材)に関わることで何かご意見やご要望があればぜひお聞かせください

この質問は任意の自由回答項目でしたが、多くのご意見をいただきました。学生さんたちの教材についての関心の高さや思いをあらためて感じました。ご意見の一部をご紹介します。

・教科書の価格を「もっと安くしてほしい」といったご意見が複数寄せられました。質問4においてパワーポイントなどのスライドやレジュメを希望する声が多かったのは、履修する学生さんに合わせたレベル感や、ポイントが端的にまとめられていることなどの内容・形式面とともに、無料であることも大きいのかもしれません。

・「索引があった方が良い」といったご意見が複数寄せられたことも興味深かったです。索引をつけるためにはかなり手間も時間もかかることもあり、ネットで調べ物をすることが多い最近の学生さんにとって、索引はどの程度活用されているのか、今でも需要はあるのかという疑問がありましたが、一定の需要があることがわかりました。

・「テキストは先生の推薦で知る場合が多い。自分で検索する場合は似たようなものが多すぎて、最新のものを選ぶ傾向がある」→テキストで指定されたことによって、学生さん自身では辿り着かないような本との出会いになることもあるようです。

・その他として、「持ち込み可で教科書やプリントを使用できたらいい。全てを覚えることより、理解して引用する力の方が必要だと思う」「毎章のまとめとポイントがほしいです」「専門用語の解説を分かりやすくしてほしいです」などがありました。

■さいごに

今回のアンケートを通じて、学生さんのさまざまなお考えや行動を知ることができ、大変貴重な機会となりました。教員の方々や学生のみなさん、出版社等教科書事業に関わる方々にとって参考になれば幸いです。
ご協力いただいた先生方と学生さんたちにあらためて感謝申し上げます。
今回のご意見を活かしながら、今後みなさんにとってよりよい学びとなる教材を開発していきたいと思います。ありがとうございました。


【本アンケートについてのお問合せ】
株式会社中央経済社 学術書編集部(経営担当)
keiei[at]chuokeizai.co.jp
※[at]を@に置き換えてください。


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