【会計】JICPA公表実務指針等の移管に関する意見募集、公表─ASBJ
去る6月13日、企業会計基準委員会は第503回企業会計基準委員会を開催した。
主な審議事項は次のとおり。
■JICPAが公表した実務指針等の移管
前回の親委員会(2023年6月20日号(No.1680)情報ダイジェスト参照)に引き続き、JICPAが公表している会計に関する実務指針等を、ASBJに移管するプロジェクトについての意見募集文書案が示され、審議された。
出席委員全員の賛成により、公表議決された(6月20日公表。https://www.asb.or.jp/jp/accounting_standards/misc/misc_others/2023-0620.html、コメント期限は8月25日)。
■パーシャルスピンオフの会計処理
第104回企業結合専門委員会(2023年7月1日号(No.1681)情報ダイジェスト参照)に引き続き、例外的な取扱いの範囲等について審議された。
前回、スピンオフ実施会社の個別財務諸表上の会計処理について、原則として時価で配当したものとして会計処理するが、完全子会社について子会社株式の分配を行い、その結果、当該株式が次の一部留保の株式分配(按分型)については帳簿価額で会計処理する例外的な取扱いを設けるとする2案を示した。
聞かれた意見を踏まえ、連結財務諸表上の支配の喪失におけるいくつかのパターンにつき、具体的な会計処理を示して検討された。事務局から、個別は案2とし、連結は、支配を喪失する株式分配については例外的な取扱いを設けることとし、その範囲は個別の取扱いと同じとする案が示された。
委員からは案2への賛意が多く聞かれた。
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