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働く意欲について学ぶ|【連載】アルバイトから学ぶ仕事入門 第6回

学生のみなさんがキャリアパスを描くときにきっと役立つ書籍『アルバイトから学ぶ仕事入門 第2版』。執筆代表の佐野薫先生によるnote連載です。第5回はこちら

今回は『アルバイトから学ぶ仕事入門 第2版』の11章~13章を紹介します。本書は大きく5部に分類していて、11章~13章は第Ⅳ部に該当します。 
11章~13章では、どのようにコミュニケーションをとればよいのか、どのように働く意欲を保てば良いのか、ということを扱います。

良好なコミュニケーションをとるために

例えば「昨日のドラマの主人公、ヤバかったね」という言葉を聞くとどのようにとらえますか?
主人公に危険なことがあったのだと受け取るかもしれません。もしくは主人公が非常にカッコいいという意味でとらえるかもしれませんね。
発信者側はカッコいいという意味で使ったにもかかわらず、受信者側は主人公が危険な目にあったのだと受け取ったとしたら、会話が成り立ちません。
このことから、コミュニケーションをとる場合には、発信者側は「自分が発した言葉を相手がどのように受け取るかを考えながら伝えていくこと」、受信者側は「相手が発した言葉の背景やその前後の意味を考えながら受け取ること」、が重要です。
このように11章ではコミュニケーションを扱います。その際キーワードになるのが「バーバルコミュニケーション」、「ノンバーバルコミュニケーション」、「アサーション」、「アイメッセージ」です。

フロー現象

また12章~13章では働く意欲について取り扱います。その1つとして「フロー現象」を説明しています。「フロー現象」とは活動に没頭して時間の感覚を忘れ、その活動の中に遊びのような性格を見出し、面白さやワクワクするような楽しさ、さらには有意義に感じる体験のことです。イラストのような状態といえば、わかりやすかもしれません。

フロー現象になった状態で働けるといいですね。他にキーワードになるのが「マズローの欲求5段階」です。詳しくは本書の11章~13章をご覧ください。

現在アルバイトをしている人の中にはコミュニケーションや働く意欲に関して、悩んでいる人もいると思います。そんな方は是非、心理学に関する知識を増やしてほしいと願います。

【講義動画】

今回取り上げた範囲をまとめた動画を公開しています。本書と併せて確認してみると、さらに理解が深まると思います。

アルバイトから見たコミュニケーション

今回はここまでです。では、次回のnoteもよろしくお願いいたします。


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中央経済社 『アルバイトから学ぶ仕事入門』担当 宛
info@chuokeizai.co.jp

著者略歴

佐野 薫(さの・かおる)
大阪学院大学経済学部准教授
研究活動の傍ら、就職活動で苦労した一人として「大学生が大学でどんなことを学んで欲しいか」を考えています。そして私の伝えることが「数ある選択肢のひとつとして、役立ってほしい」と思いながら、大学で教壇に立っています。

バックナンバー

第1回 論理と実践で働き方を学ぶ
第2回 コンビニアルバイトから学ぶ
第3回 アルバイトから見る働き方・賃金決定の仕組み
第4回 税金について学ぶ
第5回 企業の成績表について学ぶ