アルバイトから見る働き方・賃金決定の仕組み|【連載】アルバイトから学ぶ仕事入門 第3回
さて、前回は『アルバイトから学ぶ仕事入門 第2版』の2章~3章を紹介しました。
今回は、4章~5章を紹介します。本書は大きく5部に分類していて、4章~5章は第Ⅱ部に該当します。
賃金はどのように決まっているのか?
4章~5章では、以下の2点について、コンビニの例を通して説明しています。
アルバイトでもらえる賃金はどのように決まっているのか?
賃金を少しでも高くするためにはどうすればよいのか?
これを読んでいる皆さんも、賃金(稼ぎ)は気になるのではないでしょうか?
時給と応募数の関係
例えば、企業が雑誌やインターネットを通じて「時給1,000円でレジの仕事をする人募集」と出せば、アルバイトをやりたいと考えている労働者が応募します。
その時、時給を高くすれば多くの労働者が集まる傾向があり、逆に時給を安くすれば労働者が集まりにくい傾向にあります。
このように、4章~5章では経済学の考え方を使って説明しています。
経済学の視点から考えてみよう
経済学の考え方では、アルバイトの賃金は買い手と売り手のバランスによって決まります。
その際、労働者側のキーワードになるのが、「トレードオフ」・「所得効果」・「代替効果」です。また企業側には「収穫逓減の法則」というキーワードがあります。
詳しくは、本書の4章~5章をご覧ください。
【講義動画】
今回取り上げた範囲をまとめた動画を公開しています。本書の4章~5章を読んだ後に、確認してみると更に理解が深まると思います。
アルバイトから見る働き方
アルバイトから見る賃金決定の仕組み
さらに勉強していくと賃金の決定メカニズムなどを詳しく理解できるようになります。ぜひ経済学も学んでほしいと思います。
今回はここまでです。では次回のnoteもよろしくお願いいたします。
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中央経済社 『アルバイトから学ぶ仕事入門』担当 宛
info@chuokeizai.co.jp
著者略歴
佐野 薫(さの・かおる)
大阪学院大学経済学部准教授
研究活動の傍ら、就職活動で苦労した一人として「大学生が大学でどんなことを学んで欲しいか」を考えています。そして私の伝えることが「数ある選択肢のひとつとして、役立ってほしい」と思いながら、大学で教壇に立っています。
バックナンバー
第1回 論理と実践で働き方を学ぶ
第2回 コンビニのアルバイトから学ぶ