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【会計】四半期財務諸表の注記は改正せず─ASBJ、リース会計専門委

去る2022年12月5日、企業会計基準委員会は第125回リース会計専門委員会を開催した。
主な審議事項は次のとおり。

■表示および注記(四半期財務諸表における注記事項)

四半期財務諸表の注記について、事務局から「リースに関しては、企業会計基準12号『四半期財務諸表に関する会計基準』(以下、『四半期会計基準』という)における注記の一般的な定めによるものとし、四半期会計基準を改正せず、リースに関する注記事項の定めは追加しない」との案が示された。

■時価開示適用指針の改正

第119回専門委員会(2022年9月10日号(No.1654)情報ダイジェスト参照)に引き続き、企業会計基準適用指針19号「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」の改正について議論された。
前回示された、リース負債は時価開示の注記をせず、リース債権等は従前どおり時価開示の対象とする案に対し、リース債権の時価開示に再検討を求める意見等が聞かれたことを踏まえ、次の案が示された。

①「金融商品の時価等に関する事項」の注記(貸借対照表の科目ごとの貸借対照表計上額、時価、差額の注記)
 →現行の取扱いを変更せず、注記を求める。

②「金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項」の注記(レベルごとの時価および時価の算定に用いた評価技法等の説明等の注記)
 →現行の取扱いを変更し、注記を求めない。

■専門委員会・親委員会での意見

専門委員からは、反対意見は聞かれなかった。
また、12月6日に開催された第492回親委員会でも、審議され、委員から特段の反対意見は聞かれなかった。


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