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人間関係について学ぶ|【連載】アルバイトから学ぶ仕事入門 第7回

学生のみなさんがキャリアパスを描くときにきっと役立つ書籍『アルバイトから学ぶ仕事入門 第2版』。執筆代表の佐野薫先生によるnote連載です。第6回はこちら

今回は『アルバイトから学ぶ仕事入門 第2版』の14章~15章を紹介します。本書は大きく5部に分類していて、14章~15章は第Ⅳ部に該当します。

勤め先での人間関係

14章~15章では、アルバイト先(会社)での人間関係、について扱います。そのため人間の心理的要因が働くことに対して、どのように影響するのか、実際に行なわれた実験結果をもとに説明します。

ホーソン実験とは

ここで取り扱う実験は「ホーソン実験」と呼ばれるものです。この実験は、1927年から1932年にかけて、ホーソン工場で実施され、技術的、物理的な条件の変化だけではなく、人間の内面も実験の分析対象になりました。

「ホーソン工場」

この実験結果から、工員たちが持っていた「選ばれている」という感覚が生産量に影響を与え、また「選ばれた作業集団の一員」という意識を個々のメンバーが持つことにより、一体感や達成感をもたらし、そのような満足感がさらに生産量を高めたと考えられています。つまりこの実験によって、人間の心理的要因の重要性が初めて指摘されたのです。
14章では他には「公式組織」、「非公式組織」がキーワードになります。

ハラスメントにあったらキャリアセンターへ

また15章では、セクハラ(セクシャルハラスメント)やパワハラ(パワーハラスメント)について扱っています。ハラスメントは言語道断ですが、残念ながらパワハラやセクハラで悩んでいるアルバイトは存在します。
あなたが大学生で、もしそのようなことにあっているならば、キャリアセンターに相談することも検討してください。

「キャリアセンターへ行こうかな」

さて、皆さんのアルバイト先の人間関係はどうでしょうか? ハラスメントにあっていないと良いのですが……。また教科書の内容を自分に置き換えて考えると理解しやすいと思います。就職活動をするときは、ぜひ企業の雰囲気や社員の人に企業での過ごし方などを質問してみるのも良いかもしれません。
もしこれらの内容に興味がある人は、経営管理に関する知識を増やすと良いと思います。

【講義動画】

今回取り上げた範囲をまとめた動画を公開しています。本書を読んだ後に、確認してみると、さらに理解が深まると思います。

アルバイトにあたえる心理的要因

今回はここまでです。では、次回のnoteもよろしくお願いいたします。


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教員・講師向けの講義用スライドと、配付資料(受講生記入用)を配布しています(クリックでダウンロード)。
なお、本データは、本書を教科書として採用いただいている教員・講師向けのものとなります。そのため、圧縮ファイルを解凍するためには、パスワードの入力が必要です。
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中央経済社 『アルバイトから学ぶ仕事入門』担当 宛
info@chuokeizai.co.jp

著者略歴

佐野 薫(さの・かおる)
大阪学院大学経済学部准教授
研究活動の傍ら、就職活動で苦労した一人として「大学生が大学でどんなことを学んで欲しいか」を考えています。そして私の伝えることが「数ある選択肢のひとつとして、役立ってほしい」と思いながら、大学で教壇に立っています。

バックナンバー

第1回 論理と実践で働き方を学ぶ
第2回 コンビニアルバイトから学ぶ
第3回 アルバイトから見る働き方・賃金決定の仕組み
第4回 税金について学ぶ
第5回 企業の成績表について学ぶ
第6回 働く意欲について学ぶ


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